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日本有病者歯科医療学会
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理事長挨拶

『理事長に就任して』

一般社団法人日本有病者歯科医療学会 理事長
獨協医科大学医学部口腔外科学講座 主任教授 今井 裕

 先生方におかれましては, ますますご清栄のこととお慶び申し上げます. また, 日頃は学会運営に多大なご協力を賜りまして感謝申し上げます.  さて, 2013年3月第22回(一社)日本有病者歯科医療学会社員総会にて新執行部が承認され, 私がはからずも第4代目理事長職を拝命いたしました. 自らがそのような任にないことを理解する程度の知恵は持ち合わせておりますので, 大変恐縮するとともに光栄に存じ, ご推挙賜りました学会役員ならびに会員の諸先生方に厚くお礼申し上げる次第です.  
 本学会は今から22年前, われわれの先達が将来到来するであろう高齢社会を見据え設立したことはご承知のとおりです. 現在の状況を鑑みますと, 今まさに時代がわれわれに追いついてきた感ありですが, その証としまして, この数年における会員数の増加は著しく, 2013年3月現在の会員数は約1,200名を数え, 学術大会の参加者も700名を超えるようになりました. ここに歴代の理事長先生をはじめとする先人の卓越した先見の明に改めて敬意を払うととともに, 今日の学会の盛隆が先輩方の並々ならぬご努力の賜物であることに重ねてお礼申し上げる次第です.  
 このようななか, 私が理事長として学会運営に携わっていくわけですが, 歴代理事長の先生方に習い, その様を踏襲していくことは当然であり, その上に新たなる時代に向けた方向性を示さなければいけないものと考えております. そこで, 今後の具体的な学会運営に関する抱負について, 若干述べさせていただきます.  今後の活動目標は, 従前からの事業の継続と発展を基本としまして, 以下の4項目を直近の重点目標にしていきたいと考えております.  

 1 .更なる学会組織の充実
 今後の人口動態を考えると, 現在のような大学・病院歯科のみで有病者歯科医療に対応することは困難であり, 国民に対し十分な責任を果たすことができなくなることは明白です. その対応としては, 有病者歯科医療の裾野を広げていく必要があり, 地域歯科医療に従事されておられる先生方ならびに歯科衛生士の方々との協力が不可欠であると考えます.
 そこで, 学会認定医制度を基盤としたリスクマネージメントに関する学会のサポート体制を確立し, その中で地域歯科医療の第一線で活躍されている先生方ならびに歯科衛生士の方々との連携を強めることにより, 学会組織の充実を図りたいと考えております. 本学会は, 有病者歯科医療に関し国民へ責務を負っていると考えますので, 喫緊の課題としてこの問題に取り組んでいきたいと思います.  

 2 .学会認定医制度の更なる充実
 
 現在, 医科では新たなる専門医制度への移行準備が進んでおり, 将来的には, 標榜科名にその制度が利用されることも考えられているようです. 従来, 医療制度の導入に際しては, 医科が先行した後, それに準じ歯科に導入されてきた経緯がありますので, これからの情勢を注視しながら, まず当面は歯科医学会専門分科会への昇格に努力し, 現行の制度化における専門医認定学会(厚労省認定)を目指したいと思います.  

 3 .学会運営の更なる充実
 現状に合わせた各種委員会の見直しを行い, 学会運営の機能的向上を図ります. また, 次世代に学会をどのように繋いでいくか, 真剣に考えなければいけない時期でもあります. 変わることにより, 時を無限に繋げることができることになるわけですので, 有能な若手の先生を学会運営に登用し, 学会運営の更なる充実を図りたいと存じます.  

 4 .学術大会と教育研修会の更なる充実
 学術大会と教育研修会は, 本学会の根源をなす事業活動であります. 教育研修会には既に委員会が設立され, 活発な活動が行われておりますが, 学術大会の運営に関しましては学会長に一任してきた経緯があります. 今後は, 学術大会ならびに教育研修会の両者に共通した運営委員会(仮称)を設立し, その運営をサポートできるような体制を作り, 活発な活動に繋がるようにしたいと思います.

 いずれにしましても, 今後会務運営を円滑に行うためには, 先生方のご協力なくしては実践することはできません. 私も誠心誠意努力する所存ですが, 先生方におかれましては, これまでにも増してご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます.  末筆ながら, 先生方の益々のご活躍と貴施設のご発展を祈念申し上げ, 大変雑駁ではありますが, 私の理事長就任のご挨拶とさせていただきます.

copylight c2006 Japanese Society of Dentistry for Medically Compromised Patient